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橋本ルシア フラメンコリサイタル「エータ・カリーナ」‐フラメアンテの起源‐ビデオ販売

2004/2/10(火)
ご好評につき、完売いたしました。
橋本ルシア フラメンコリサイタル「エータ・カリーナ」‐フラメアンテの起源‐ビデオ販売開始。定価7,800円
発売元 スタジオ エルアイレ制作部 TEL:03-3314-3789、FAX:03-3312-9368

橋本ルシア フラメンコリサイタル エータ・カリーナ

2003/12/7(日)
六本木 俳優座劇場
開場 PM6:00/開演 PM6:30
全席自由席 7,000円
マヌエル・デ・ラ・マレナ
ミゲル・デ・バダホス
アギラール・デ・ヘレス  etc

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お問い合わせ:3315-2263
俳優座劇場:3470-2880
チケットぴあ:0570-029999
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後援 スペイン大使館

「フラメンコ、この愛しきこころーフラメンコの精髄ー」 橋本ルシア 著

フラメンコ史上初の実践的舞踊論!

時代を先取りし、一時代を画した現役の実力派舞踊家による、初の本格的舞踊論。歴史的、実践的視点をふまえ、明解に構築されているが、そこには常に実践者としての熱い肌合いがある。

■本書の主な内容
フラメンコの語源について/ジプシーとフラメンコ/ジプシーの起源/フラメンコ以前ーアンダルシアに伝わる歌や踊りー/フラメンコの歴史/フラメンコ要素と形式/カンテとバイレ/バイレの演じられ方、ならびにフラメンコの実践的本質 etc.

橋本ルシア プロフィール
東京大学文学部哲学科卒業。来日中のメルチェ・エスメラルダ、ラ・トレアらに師事。82年、実験的創作フラメンコの連続8回公演を行なう。83年スペイン留学、マノレーテ、エルグィード、ロシオらに師事。84年、橋本ルシアフラメンコ舞踊研究所開設。主なリサイタルに「青の幻想」「アルバセーテの七首」「アイ・アモール」「エータ・カリーナ」(2003年12月)など。

●判型 四六判上製 416ページ
●価格 定価2,835円(本体2,700円+税5%)
●発売 株式会社 水曜社

 

東京都新宿区新宿1-14-12
TEL(03)3351-8768 FAX(03)5362-7279
www.bookdom.net/suiyosha/

 


≪書評≫                音楽評論家・日本フラメンコ協会会長    濱田滋郎


橋本ルシアさんの舞台は申し訳ないことにかなり以前一、二度観ただけだが、東京大学哲学科卒という異色の経歴を持つバイラオーラとして、活動をつづけておいでとは認識していた。このたび上梓された、400ページに及ぶフラメンコ論「フラメンコ、この愛しきこころ」(副題「フラメンコの精髄」)を一読して、アーティストの余技などとはとても言えない、探究・文献渉猟の広さと深さに支えられた、しかもオリジナルな思考と洞察に満された所論が展開していくことに讃嘆をおぼえた。2003年、本書の原型となった論文「フラメンコ芸術の精髄」によって博士号を取得したとのことだが、文筆家としてもすでに一家をなした人の、論法に狂いなくしかも味わいに富む筆致である。章立ては、「"実践的"問いかけの意義」と題された序章につづき、1、フラメンコの語源について、2、ジプシー、3、フラメンコ以前ーアンダルシアに伝わる歌や踊りー 4、フラメンコの歴史、5、フラメンコ実践論ーバイレから見たフラメンコの実践的本質ーと5つの章が設けられ、終章「残された問題」で締めくくる。
  どの章もそれぞれ熟読に値するものだが、第2章における、果たしてジプシー(註、この著者は昨今進められている「ロマ」への言い換えを断乎拒否するかのように「ジプシー」で通している)は日本に渡来しなかったのだろうか?というテーマにまつわる考察ほか、「日本人とフラメンコ」を見究めるための新しく、かつ必要な視点が示されていることを特筆したい。また、第3章において、フラメンコの基本をなす「ミの旋法」の原点に、古代ギリシャの悲劇の調べである「リノスの歌」を想定しているのは、傾聴すべき卓見に違いない。けっしてたんに思いつきの仮説として提出するのではなく、多くの資料を揃え、説得力充分の推論を繰りひろげているのである。
  そして最も独創的で、読者を惹きつけるとともに深く考えさせる力に満ちているのが、第5章である。バイレの実践者であって初めて感じ、思い、かつ伝えることのできるものごとを、著者は語る。とりわけ、従来、不動の真理のように言われてきた「フラメンコはカンテが中心「「カンテが先」という考えに―カンテを深く尊重しながらも―あえて異を唱え、カンテとバイレの本質的な一体論、等価値論を述べるその語調には、うなずかざるを得ないものがこもっている。この本は冷静な分析の書というには熟すぎる底流を通わせており、そこが「フラメンコへの愛の書」たるゆえんで共感をそそるのだが、この第5章では、底熟が表面に噴出する趣で、いささかアグレッシヴにもなる。しかし、ジプシー魂、フラメンコ魂への果てしない愛惜、「日本人の自分もそれを共有できる」という自覚と喜びとに支えられたこの名著が、今後長く大きな意義を保ちつづけるであろうことは疑いない。まるで演歌のようなこの本の題も、読後は真にふさわしいと思える。

 

                     

 

                                                                                    (パセオ2005年2月号より)


     

※この著作が上梓された2004年にアントニオ・ガデスがマドリッドで亡くなった。1987年にアントニオ・ガデスが「血の婚礼」(原作 ガルシア・ロルカ)の本邦初演を行った時、それに先立ち朝日新聞紙上で逢坂剛氏(作家)とアントニオ・ガデスについて対談をする。

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