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2012年7月 東京

 このような時代であれば尚更、心身の管理が重要な意味をもってきます。頭の中は放って置けば環境の変化によって体以上に過剰に反応して、体の反応を無視して突っ走ってしまいます。自律神経をバランスのいい状態に置くにはやはり自分に合った運動が必要になってくるでしょう。どのような運動でもよいと思いますが、自分自身をいい状態でキープするためにもそれは欠かせないと思います。フラメンコなどは体を動かしながら喜怒哀楽の感情を素直に表現できるという意味では精神衛生上から見てもその効果は計り知れないものがあると思われます。指導者の才量にもよりますが、フラメンコというのはプロになるならないなどとは別に社会的に厳しい状況であればあるほど「面白くなる」芸術でもあるということです。この際、自分自身を鍛え直し、この社会に立ち向かえる強靭な肉体と精神をフラメンコを通して養ってみるのも一つの方法でしょう。私の主宰するフラメンコスタジオに10年以上通っている人達に共通しているのは、フラメンコを自身のライフスタイルにしっかりと溶け込ませながらも、社会的にもきちんと仕事のできる人たちばかりということです。またそういう人たちしか現実的には長続きしないのが現状です。彼らはどのように状況が厳しくとも、それに立ち向かえるほどに強く、心地よい納得できる人生を送っています。 彼らに¡Salud!